2010年12月01日

12月の園だより

 一日に点灯式をしました。「最初に大きく一つ光るお星様を見たのは誰でしょう?」と尋ねたら、子ども達から「羊飼い」という言葉が返ってきました。一番貧しい羊飼い達が世界を救う赤ちゃんの誕生を知るというのは神秘的です。玄関にその情景をディスプレイしましたので見て下さい。

先日、父母の様子を見に九州に帰り、母のデイサービスに付き添い、お迎えに行く時の気持ちや送り出す時など、保育園と同じだなぁといろいろ感動しました。子ども達は、一日一日未来に向かって成長し、親は老いていきます。父も私もこれまでたくさんの人と出会い、別れてきたと思います。そして、帰る時が来て父と娘は、また会えるし、会えないかもしれないと思いながら列車から手を振ります。何事もなかったように列車が過ぎ去り、私はいつもの生活をしています。

子ども達は、風邪を引いたり、怪我をしたり、いろいろなことを体験して一年が無事に過ぎようとしています。新松戸で子ども達を育てる仕事を33年続けてこられ、なんと幸せなことかと思います。社会福祉法人にじの会は小さいけれど地道にコツコツ生きていきたいと思います。
たくさんの人に賛同を得るようにはいかないけれど、少数の人に理解してもらえる。少数であり続けることも大事だと今年度は、特に思いました。
園長 杉本 景子

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2010年11月01日

11月の園だより

 飛行機が博多湾を大きく旋回して降りてくると、近くの島が間近に迫り、“あぁ 帰ってきた!”と懐かしさに胸がいっぱいになります。若い頃は、一年に一回か二回意気揚々と福岡空港に降り立ち、今は月に一度、両親の顔を見るために帰る日々です。子どもは、いつか大人になり、大人は老人になっていきます。人は生まれ、人は死にます。穏やかな人生を過ごせる日々は短く、時は瞬く間に過ぎていきます。             
私達の子育て事業も、保育園と幼稚園が一つになる時代が十年後にやってきます。小金西保育園の歩みが、時にかなって美しく意味のあるものとして、地域の中で役立つ存在になるよう、これからの十年は大切だと思っています。
 先日は、卒園したお友達がドアを開けて顔を出し“入っていいですか”と、保育園時代には考えられないしっかりした様子でちょっと遊んでいきました。子ども達が学校で成長した姿は、私達に希望を与えてくれます。社会福祉法人にじの会の存在が、地域に役に立てる一貫した乳幼児教育の場として存在できるといいなぁ…と子ども達が庭で遊んでいる姿を見て思います。
 今月は七五三のお祝いに、茶道の時間は3歳になったうさぎ組さんを招待して、年長のぞう組さんが、お菓子を出したり、お茶を運んだりします。楽しみです。
園長 杉本 景子

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2010年10月01日

10月の園だより

 先日は、運動会で、乳児組から幼児組になると、こんなことができるようになるのだ…と感動したり、綱引きではひよこ・うさぎ組さんが勝って、ぞう組さんが悔しがったり、そんな出会いが一緒に遊び、同じ給食を食べている子ども達同志の親だから、心許せる関係が持てるのだと嬉しくなります。今年のテーマ「世界のなかまと スクラム組もう」の仮装では、子ども達の笑顔が忘れられない運動会でした。
 連休に、社会福祉法人にじの会では、30名の職員で熊野詣でをしました。山道を歩きながら、うらじろの葉を竹とんぼのように山の斜面に飛ばしたり、紀伊じょうろうというホトトギスが咲いているのを見たり、熊野古道を歩き、空の青、山にかかる雲、棚田に家並みの日本の原風景を味わいました。この自然を新松戸に持って帰って子ども達と遊びたいと思いました。まるで、キャンプをしているような二泊三日でしたが、山の温泉につかり、おしゃべりをして過ごし、夜空の星を見て、また、張り切って子ども達と過ごそうという気持ちになりました。
 今月は、暑かった夏も終わり、冬の仕度を始める月です。茶道では、一服のお茶を通して自然な姿で、日本の良さを表現したいと思います。子ども達が秋を迎えて、また一つ大きくなっていくのを共に体験できることを感謝します。
園長 杉本 景子

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2010年09月01日

9月の園だより

 うさぎ組さんがシャワーを浴びるため、裸で何人も廊下を走っていく姿もなくなり、プールも2階のベランダに干されている姿を見るとまだまだ暑いですが、夏の終わりを感じます。今年の夏は猛暑が続きましたね。「第52回夏季保育大学」が神戸で開かれ20代の保育士と一緒に参加しました。神戸は、震災の傷がまだ残っているのだなぁと出迎えてくれた保育者の人達の言葉から15年前を想い出しました。それでも、関西人ならではのユーモアと明るさで活力をいただいて帰ってきました。

 帰りに夫の故郷の静岡県清水に立寄り、墓参りをしてきました。お墓に菊の花を供え、水をかけながら話しかけると、亡くなった親と生まれたばかりの孫の命が脈々と繋がっていることに、言い知れぬ感動を覚えました。研修ではキリスト教保育の中で「生きる力の火種を培う」という、服部祥子(はっとりさちこ)精神科医の話を聞きました。私達は子ども時代に生きる力の火種を培い、大人になった時に、どんな逆境にあっても立ち戻れるのは、子どもの頃に培われた、火鉢の火種のようなものがあるからだというメッセージでした。「生きる力」を構成するものは、孤独に耐えて一人で生きる力と、人との関わりの中で生きる力の二つが一緒になって内側から支えてくれるという主題講演は、おばあちゃんに育てられた服部祥子先生ならではの子ども時代のエピソードも加わり、感動しました。

 当園でも、おじいちゃんやおばあちゃんのお孫さんへの関わりにホッとする時がしばしばあります。親が忙しくて出来ないところを、じっくり関わって下さるおじいちゃんやおばあちゃんにこちらが励まされます。敬老の日の会では、一緒に遊び、どんな風に過ごしているかを体験していただきたいと思います。
園長 杉本 景子

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2010年08月01日

8月の園だより

 朝、大きな入道雲が新松戸から旭町にかけて青い田んぼの上に顔を出し、夏本番といった風景です。14階の我が家から、キリマンジャロのコーヒーを飲みながら、この景色を眺めるのが私の一日の始まりです。先月の22日に孫の男の子が生まれ、私の生活も一変しました。保育園に通ってこられるおじいちゃんやおばあちゃんと同じように母と子の生活を守る手助けをするのが日課になったのです。地域の子育て支援である保育園に関わり、乳児の集団保育が必要悪と言われた時代から、なくてはならないと言われる現在までの40年間を振り返ると、お父さん、お母さんの役割が変化したことに気づきます。お母さんしかできないことがたくさんありますが、お父さんが、お母さんの役割をサポートして、安心して任せられる時代になりました。働く女性の自立を助けるお父さんの姿を見ると嬉しくなります。

 10年前の2000年に、夫と二人でドイツの小さな村で、10年に一度開かれる劇を見に行ったことがあります。ここでは、村の全員が小さい頃からこの劇を見て育ちます。子どもは、大きくなったら演じたい役があり、お年寄りは出演するのを生きがいにしています。その劇を世界中の人達が見にくるのです。私の泊まった民宿は、イギリス人とフランス人と一緒でした。お元気かしら…と写真を見ながら想い出します。

 4年前の卒園児の父兄にいただいた桜の木は、成長して今年はセミが良く鳴きます。セミ取りに夢中の先生や子ども達の声が嬉しい夏本番です。
園長 杉本 景子

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2010年07月01日

7月の園だより

 フランス映画にEtre et avoir「ぼくの好きな先生」があります。ニコラ・フィリベール監督による、フランス中部、オーベルニュ地方の小さな学校のドキュメンタリーです。2002年にカンヌ国際映画祭で特別上映され、日本では2003年に銀座テアトルシネマにてロードショー。当時大学生だった次女に誘われて何気なく見て忘れられない映画になりました。

 先日、ふっとこの映画を思い出させる保育士の取り組みを知り感動しました。今月は、夏まつりがあり、人形劇は、新松戸ベビーホームの保育士と共演でトルストイの「三匹のくま」を上演します。練習風景の様子を見ていて、女の子の洋服がチロリアンテープのベルト で可愛らしい衣装を仕立て上げ、自分の分身のように育てている保育士に出会いました。

 保育士の日常に積み重ねられる子ども達との関係。一 緒に遊び、一緒に食べ、何気ない日常生活の一つ一つを共にするそのこ とが、Etre et avoirなのだと思い出させてくれました。きっとお父さんやお母さんが気づかないところで、子ども達がこんなに成長しているのだと、今月の個人面談の時、思われるでしょう。知識を詰め込むのではなく、生活力の確かさがいかに大切かを保育園で気づいていただければ嬉しいです。

 6月16日(水)〜18日(金)に、第53回全国私立 保育園研究大会があり、さいたま市のソニックシティを会場に「みつめ よう こどもの“今” はぐくもう子どもの“未来”」をテーマに2000人が集まりました。大会初日のシンポジウムは、フィンランドの子ども達が冷下30度の冬に、全身を防寒着ハーラリに包まれ、外で楽しく遊んでいるスライドから始まりました。タンペレ市に家族で住む藤井ニエメラみどりさんは、静かな口調で子育てを語り、会場をうっとりさせてくれました。

 フィンランドでは、赤ちゃんや幼い子どものいる家族に出産・子育て相談所「ネウボラ」があり、お母さん達に非常に喜ばれているそうです。妊娠後期に入ると、出産を迎える全ての女性に贈られる育児パッケージもあり、何もかも新鮮でしたが、知的な能力は学力ではなく、生活力だというのも印象的でした。

園長 杉本 景子


園だより7月号 小金西保育園
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2010年06月01日

6月の園だより

 大型バスに乗ってぞう組さんと一緒に茨城県自然博物館へ行きました。坂川の何倍もある大きな利根川を渡ると、みんなワクワク。松花江マンモスを見たり、大昔の地球のコーナーでは、恐竜を見てビックリ。自分達の身長より大きな身体を見上げ、首が動くのを見て、ますます驚いて釘づけになっていました。1時間の館内見学を終えると、茨城の広い自然を体験します。森の中を抜けて、お弁当を食べる「太陽の広場」まで、まわり道しながら歩きました。花の谷では、ひなげしの赤い花がいっぱ
い咲いていて、丘の上から木の階段を「わぁ! すごい」と走って降りていきます。そこから古代の森へは、トンボや蝶、鳥の声に耳を澄ませながら自然観察です。この30分間は新松戸にはない貴重な出会いが子ども達にたくさんあったと思います。毛虫やアリなど夏の虫の姿に歓声をあげ、お母さんの作ってくれた美味しいお弁当をみんなで食べて、良い経験になりました。ぞう組の遠足から帰ってくると、由紀先生が園庭のドアを開け、乳児組の先生達が迎えてくれて嬉しかったです。
新松戸の昔話ですが、ちょうど今頃の季節に雨が降らず、農家の人々が困っているところに「おおだらぼう」という大食いの大男が、腹が減って倒れているのを、見るに見かねておにぎりを食べさせると、不思議なことに「おおだらぼう」の歩いた足跡から、水がこんこんと沸いてくるというお話しがあります。昔は村にこういう不思議な男がいて、村を救う話しがありますが、今の日本にも、こういう人が待たれているなぁと思います。おおだらぼうの人形を製作したことがありますが、人形の気持ちになるということを、改めて考えてみると、まず、自分の人形を愛していること。表現する時、見ている人にわかるようにすること、全体の内容を自分達がよくつかんでいることです。保育園での日々の子ども達への対応と同じです。私達は、自分の予想外の出来事に出会った時、まわりの助けによって、どうにか難所を切り抜けていきます。子育ても同じで、そこをくぐり抜けると、大きな喜びが待っています。
園長 杉本 景子


園だより6月号 小金西保育園
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2010年05月01日

5月の園だより

 先月は、つわりの娘が孫を連れて3週間我が家で暮らしていたので、一日中、何をやっているのかよくわからない日々でした。その後は、九州の両親に会いに福岡へ飛びました。30代の頃、あと10年頑張れば楽な人生が待っていると、子育てしながら、テニスをしている主婦を横目に働いていた時期を懐かしく思います。60歳になっても、ちっとも楽になっていないどころか、昔よりもっと忙しくなってしまいました。これじゃ 走るおばあさんだ…と思い、足を動かすけれど、若い頃のように走れず、若いパパやママが自転車で走り去るのを見て嫉妬してしまいます。ところが、仕事仲間に、最近乗馬を趣味にしている人がいて、しばらく見ない間に、腰痛が治り、スリムな身体で走り回っています。聞いてみると、同じ年齢なのに小金原から21世紀の森まで、ジョギングししているらしい。私も40代の時は、走っていたので、負けられないなぁと闘志が湧いてきました。今、どこから開始しようかと、仕事をしながら考えています。子ども達は、すばらしいと思います。ピンクや青、黄色の帽子がモンシロチョウのように園庭を跳ねまわり、びっくりする遊びを発明しています。あるいは、保育士とゲームに夢中になっています。彼、彼女らの顔を見ていると、成長する凄さを思い知らされます。小学生になっても“忘れないで”と思っていると、先日保育園の前で、ランドセルを背負った男の子がじっと立っていました。卒園児でした。「元気してる?」「うん」「手に持ってるの なぁに?」他愛のない会話でしたが、無性に嬉しかったです。

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2010年04月01日

4月の園だより

小金西保育園の皆様、大切なお子様のご入園、ご進級おめでとうございます。保育園は働くご両親の託児所であると思われていますが、当園は、0歳から6歳までの乳幼児期の生活習慣の自立を支え、教育面でも人間の基礎を作る時期として、良い音楽や食育に触れられる保育園として存在しています。また、子ども達の心の問題として、キリスト教の精神を基に他人を思いやる心を持つ人間として成長するよう願っています。そのためにも保育園と保護者が一体となって、充分に話し合える園でありたいと思います。先日の全体保護者会では皆様とチェックインというゲームをしました。お家の様子を語り合い、和やかなうちに職員紹介ができました。入園式に理事長より「県の認可がおりて移管になりましたが、保育園に『預ける』のではなく、『共に育ちあいましょう』」とい  う挨拶がありました。春休みに4歳の孫が帰ってきて、一緒にお風呂に入ったり、本を読んだり、様々な体験を共にする時、私もその年齢に戻った気分を味わい幸せになりました。今年度もサッカー教室、英会話、茶道、音楽のグループレッスンと、日頃の保育を積み重ねながら、子ども達が「楽しかった!」と言える保育園にしたいと思います。

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2010年02月27日

2月の園だより

朝起きると銀世界。保育園に着くと、お父さんが二人雪かきを手伝って下さっていました。気がつくとお母さんも加わり、みんなが車を止めるところは、スコップで固い氷が砕かれていきます。保育園までの道のりを歩いてくると、坂川の鴨達も寒い冬を越して大きく育ち、群れになって泳いでいます。先頭が土手に上がると、みんなそれについていきます。中には「そんなの関係ないよ!」とマイペースで泳ぎ回っていたり、見ていて飽きない風景です。子ども達もお正月が過ぎるとまた、ひとまわり大きくなり、進級写真の撮影の時は、30分の間に一気にその変化が伝わりました。先日の全体保護者会でも、お父さんが一番にいらっしゃり、参加者の3分の1を占め、育児に熱心に関わって下さる姿に嬉しくなりました。社会福祉法人にじの会は、働くお母さんが、安心して仕事が出来るように、民間保育園の独自性を生かし、他の人を思いやる豊かな人間性を育て、21世紀生きる国際人を育てることを理念にしていますが、この事業を実現するのは、保護者と職員が共に手を取りあって出来ることです。委託1年目は、ただひたすら一生懸命やってきましたが、2年目はリズムができ、4年目の今は委託から移管への手続きをしいます。新松戸で福祉の仕事をして30年経った「にじの会」が、何を大事にしてきたかを問われた4年間だったと思っています。保護者会での皆様の会話を聞いて親同志のつながりができ、それが、卒園された後も継続されていく喜びを感じます。3月13日の卒園式の後に、移管になることを感謝して皆さんに集まっていただきおしるこパーティーを開きたいと思います。

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