2011年10月01日

10月の園だより

けやき通りが少しずつ色づいてきているのがわかります。秋は思わぬ人達が訪ねてきて、私を驚かします。月日の移り変わりを知らせてくれます。1日の運動会では、スタートしてすぐに思いがけない雨に出会い1時間45分の天を相手に全クラスが綱引きをするというハプニングがあり、今年一年の地震、原発事故そして台風という災害の多い年らしい運動会となりました。皆様の意見を聞いて歩いて、情報収集してみて、みんなの知恵を集めると良い結果を導き出せるという体験をさせていただき感謝しました。子ども達もロストタイムに臆することなくそれぞれのクラスの成長ぶりを発揮し、この一年で大きく成長したことを実感していただけたと思います。実りの秋の一日一日が、子ども達にとって楽しいひと時になるよう取り組んでいきたいと思います。
園長 杉本 景子

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2011年09月01日

9月の園だより

 社会福祉法人にじの会は、本年創立35周年を迎えました。新松戸の地域で35年間、変わらず存在してこられたことを感謝します。小金西保育園では、事務室の改修工事をこの夏の終わりにしました。子ども達や保護者の皆様が事務室の扉を開けた時、談話出来るようにミーティングルームを作りました。ぜひ、ドアを開けて立寄ってください。来年は幼児クラスのトイレの改修工事を予定していますので、楽しみにしていてください。皆さんは、この夏をいかがお過ごしでしたか? 私は、ガールスカウト千葉70団のキャンプに長野の戸隠へ行ってきました。
「とがくしの たからものを みつけよう」というテーマです。15年振りに訪れたガールスカウトセンターのホールでみんなが仰向けに寝てスタッフに「何に見えますか」と尋ねられました。私は、イスラエルで見た船底に似てるなぁ…と思いましたが、すぐに答えるのがためらわれます。大人も子どももさっぱりわからないと言う顔に、またスタッフの「何に見える?」と尋ねられ、シーンとしてるから、いいやと思い「船ないことに当法人のこれからを教えられた夏の体験でした。底」と言ってみましたら、大当たりです。嬉しかったですね。ガールスカウト千葉70団の創立25周年記念で訪ねた甲斐がありました。私の戸隠の宝物発見その1です。夜のキャンプファイヤーでは、オープニングを日本の神話を題材にしてリーダーの話が始まりました。やんちゃな弟の乱暴に嫌気がさした姉が「こんなところは嫌!」と隠れて世の中が暗くなってしまったお話です。私は天照大神になり、“楽しいことはなぁに いっしょにいれて”と遊びます。懐かしいソング、この15年間、70団で歌われ続けたソングの良さに感動しました。高校生になるとキャンプファイヤーを仕切りますが、もう何年も続く変わらぬ風景です。つくづくと伝統は生きていると思いました。社会福祉法人にじの会も小金西保育園にしっかり根づかせ、もてなしを大切にし、親の意見を大切にすることを再確認しました。キャンプの森の変わらぬ白樺の美しさに感動し、スタッフのあり方の変化、ガールスカウトの理念が変わらないことに当法人のこれからを教えられた夏の体験でした。
園長 杉本 景子

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2011年08月01日

8月の園だより

 初めてゴーヤを植え、緑のカーテンを試みました。小さな苗が今月は立派に黄色い花が咲いたかと思うと、実をつけて嬉しくなります。
 先日、夫と共に九州に帰りました。福岡の我が家では、89歳の父と82歳の母が、私達を待っていました。山百合の咲く故郷は、懐かしい風が家の中を吹き抜け、帰ってきた私達を優しく包み、幸せにしてくれました。今月は、長期の休みでネパールや沖縄、おじいちゃんやおばあちゃんのいる田舎に帰るお友達もいると聞いています。いつも出来ない体験や出会いを通して、ひとまわり大きく成長してくれることを願っています。保育園でのプール遊びを見ても、子ども達は、職員が負けるほどのパワーがあり、元気にこの夏を乗り越えて欲しいです。
園長 杉本 景子

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2011年07月01日

7月の園だより

 先日、ぞう組のお友達が、昼近くに登園してきました。「あら、熱が出たの? 病院に行ってた?」と尋ねると、「ちがうよ。寝坊したんだよ!」と元気な声です。ひよこ組やりす組の時は、あんなに病気ばかりしていたのに、嘘みたいにピチピチの身体と心。子どもの成長は、目を見張るものがあります。今年は、ぞう組が植えたトマトやきゅうり、なすが大きく育ったので、収穫して絵を描き、玄関に飾ることにしました。暑い夏にみんなが涼しいなと思っていただければと、ゴーヤの苗を植え、
緑のカーテンを作成中です。初めての経験なので、うまくいくかどうか、心配しながらの計画です。楽しみにしていてください。

3月11日以来、私達の生活は、深い思慮を必要とする祈りの時代に入りました。子ども達の明るい声と力に励まされます。今月から、小学生は夏休みが始まります。社会福祉法人にじの会の運営するグレース学童クラブも、学校が休みになった子ども達が、朝から夕方まで生活を共にし、この時期にしか体験できない遊びや手伝いをします。夏休みをきっかけに大きく生活リズムを壊さないように、子どもと話し合って、家のお手伝いをするのも大切です。

 保育園に通うことは、親子が共に生活リズムが出来て良いことです。また、日頃子どもとゆっくりと話したり、遊んだり出来ていないと感じたら、子どもの遊びに付き合って、一緒に遊んでください。きっと子ども達の思いがけない言葉に、煮詰まっていた親子の関係がぱっと明るくなりますよ。
園長 杉本 景子

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2011年06月01日

6月の園だより

 第64回日本保育学会が玉川大学で開かれました。ノンフィクション作家の柳田邦男さんの絵本と子どもの心の発達と題した記念講演を聞くことができました。彼は一番興味を持つのは、具体的なエピソードだそうです。具体的な人間の心の形や生き方が見えてくるエピソードとの出会いを積み重ねて専門家の話を聞いたり、研究会で耳を傾けたり、関連の本を読んだりすると「なるほど そうなのか」と納得し自分なりの対象の捉え方やものの見方を深めることができるそうです。人間が生きる上で大切なこと、本質的なことは、全て絵本に描かれています、と語られました。お父さんやお母さんの読み聞かせの肉声は、テレビやゲーム機器にない愛されているという実感、穏やかな気持ちになることを強く語られました。

1日に、ふなばしアンデルセン公園にぞう組が遠足に出かけました。 
童話館では、「豚飼い王子」をDVDで見ました。心の優しい人になるのが、大切だと心に残りました。絵本のコーナーに入り、一人一人が手に取って本を読む姿に、落ち着きが感じられました。赤ちゃんの時から親しんできた本に出会うみんなの姿は、いいものですね。私は、みんながアスレチックに行っている間の荷物当番でした。食事が終わり、片付けが終わった友達から、グループになって先生と一緒にトランポリンに行きます。3人や5人のグループができると、天谷先生や五十嵐先生が順番に出かけます。子ども達は、お母さんの心のこもった思い思いの弁当やシート、水筒を自分で片付けると遊びに行く準備ができたことを報告します。私のところに集まったお友達は、実習生と一緒にみんなのところへ行くため、私が手をあげて合図をします。何気ない遊びに行くまでの15分位の出来事ですが、保育園に帰ってこの時の様子をごっこ遊びをして再現していたようです。子ども達の素晴らしさとそこに向き合う大人の出会いが、どんなに大切かと思い知らされました。茶道の時とは違う私の一面を見抜かれ、おもしろいと思いました。

園長 杉本 景子

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2011年05月01日

5月の園だより

 連休に入り、久し振りに長女の住む村に出かけたり、青葉のけやき通りを歩いたりして、ゆっくり過ごすことができました。忙しい日々を忘れ、改めて家族の大切なことを子ども達に教えられました。先日のこどもの日にちなんだ茶道のお稽古では、幼児クラスはそれぞれが進級してお兄さん、お姉さんとして自分達なりに大きくなったことを自覚している様子に感心しました。毎年のことですが、自分で作ったこいのぼりを持って帰る様子は、嬉しいひと時です。御両親の姿は、働く親の喜びと悲しみを改めて教えてくれます。私の二人の子ども達は、30代になり私は親としてこれで良かったのかと思います。

 今月は、理事長が中国から「母の日」に茶室に掛けるために求めてきた掛軸を紹介します。


慈母手中線 遊子身上衣

臨行密密縫 意恐遅遅帰

誰言寸草心 報得三春暉


 意味:母親は遠いところへ出かける息子のため、衣服を縫っている。春の草が太陽に恩返しするように、息子が成功して早く戻ってくることを願って・・
園長 杉本 景子

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2011年04月01日

4月の園だより

 3月11日午後2時46分頃、マグニチュード9.0を記録する地震が東北地方太平洋沖で発生し、各地に大きな被害をもたらしました。この震災に負けないで、頑張ってほしいと祈ります。保育園の子ども達の生活も水筒を持参したり、外遊びを自粛したりと何らかの影響を受けました。少しずつ回復していますが、まだ余震があり、問題が解決したわけではなく、福島の原発もあり停電など長引くことを想定して日々の生活を送っています。そんな中、私の大好きな坂川の土手の桜が今年も見事に咲きました。35年間小さな苗木の時から見てきた桜の木です。今年も道路までかかる壮年の立派な木の枝の下を車で走るのを楽しみにしていましたが、何と新しい切り口で何ヶ所も枝を払い落とされていて、悲しくて目を覆いたくなります。私達は20世紀の負の遺産を抱き、21世紀を生きるのですが、今までの生活スタイルではない、自然を大切にする昔からの生活スタイルをもう一度再生しなければなりません。子ども達にも自然の豊かな喜びと残酷さを考える力を身につけてもらいたいと思います。
 小金西保育園の皆様、大切なお子様のご入園、ご進級おめでとうございます。保育園は働くご両親の託児所であると思われていますが、当園は、0歳から6歳までの乳幼児期の生活習慣の自立を支え、教育面でも人間の基礎を作る時期として、キリスト教の精神を基に他人を思いやる心を持つ人間として成長するよう願っています。下旬には各クラスで第一回目の懇談会が開かれます。保育園と保護者が一体となって、充分に話し合える園でありたいと思います。今年度もサッカー教室、英会話、茶道、音楽のグループレッスンと、日頃の保育を積み重ねながら、子ども達が「楽しかった!」と言える保育園にしたいと思います。
園長 杉本 景子

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2011年03月01日

3月の園だより

 子どもの頃、日曜日になると父と昼寝をした時期があります。外に遊びに行きたいのに、布団の中で話しを聞いていると、いつの間にか眠ってしまうのは、なぜだったのでしょうか? 義経と弁慶が五条大橋で出会う場面で、特に話しに熱が入っていた父の声は、鞍馬山のカラス天狗と共に私の心の奥に、今も暖かい思い出として残っています。小学生になって、福岡から東京
へ研修に行った父が語った昭和30年代の東京の街は、2階から電車(浅草の東武電車)が走り、真ん中から二つに割れて船が通っていく橋(隅田川の勝鬨橋)がある見たことのない世界でした。私のために買ってきてくれた水色のワンピースは、大きすぎてすぐに着ていくことは出来ませんでしたが、日本橋に友人と立つ30代の青年だった父の若かりし写真を見ると、今振り返れば、子どもは、その声や情熱を肌で感じ、そこに何かあると信じて成長するのだと思います。

 子ども達が小さな頃は、こうして育てよう、ああして育てようと、今思えば好きな服を着せ、行きたいところへ連れて行き、思い通りにしてきたなぁと幼い頃が懐かしくなります。子どもが20歳を過ぎると、親に対して一つの考えを持って接してきます。「お母さん、それはどうかな…考え方を変えたほうがいいわよ!」とアドバイスされる部分が出てきて、親の方が一歩譲るようになります。子ども達は、きっとある日、出きないことが出来るようになる時があります。私達は私達の子ども達がその時を迎えた時、ちょうどひなが殻をつついて生まれようとする時に、母鶏が殻を噛み破るタイミングを心得ているように、その時を逃さず、子どもの成長を助ける親になりたいものです。

 坂川の桃が膨らみ、子ども達の数ほど群がっていた鴨は、この頃は大きく育って陽の当たる一番暖かいところで出発を待って過ごしています。これまでお家と思って育ってきた卒園する25名の子ども達が小学校に元気で通う日も、もうすぐです。赤ちゃんの頃から一緒に過ごした仲間達や先生と別れて新しい出発をします。別れは「また会える」という希望があるから、耐えることができるのではないでしょうか。
「大きくなったらまた会える」という目に見えない姿に希望を託して別れの日を迎えたいと思います。
園長 杉本 景子

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2011年02月01日

2月の園だより

沖永良部島から百合の花が届きました。力強くしっかりとした花には南の国の太陽の光を浴びたみずみずしさがあります。先日、東京湾の埋め立て地、有明で子育てセンター実践交流セミナーが開かれ、南は沖縄から北は北海道まで50人が国際見本市の近くの会場に集まり、共に学びました。14回目を迎えたこの会は、本音で語り合い、現場の悩みを代表が半世紀かけて仲間と語り継いできたことでしょう。制度のない中で、時代に立ち向かい開拓者である一人一人が仲間と共感しあうことがどんなに明日への働く喜びになるかを体験してきました。 

今月は、各クラスの懇談会があります。毎日、子ども達が一緒に過ごしているお友達の先生や保護者の皆さんが、一つのテーブルで語り合うのは大切です。ご飯を食べ、昼寝をし、生活を共にしている様子を知り、「そうなんだ… 楽しんで過ごしているんだ。」と思っていただけたら良いなと思います。また、日頃気になることやこんなことを考えているんですよ… と話していただければ嬉しいです。
園長 杉本 景子

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2011年01月01日

1月の園だより

新年 おめでとうございます       
4日から保育園が始まり、おじいちゃんやおばあちゃんのところへ帰っていた子ども達も戻ってきました。私の住む五番街は、入居当時は30代や40代だった人達が定年退職し、子ども達が大きくなって孫を連れて帰ってくるようになりました。私の二人の娘達も年末年始に親のところへ帰ってくる年齢です。「クーヨン」という自然派育児雑誌の2月号に長女の家族が紹介されました。都会を離れて子育てをする家族を追った特集です。娘は、長女が生まれてから都心を離れ里山暮らしをしています。核家族で子どもを育てることに限界を感じたり、消費型の暮らしに疑問を感じているようで、理想の子育て環境を追い求めての行動でした。正月に私の家で過ごした娘は、孫が一週間でも顔が大人びて子どもらしさがなくなった気がすると言ってましたが、本当かしらと思います。皆さんも子育てする中で、日々思うこと、理想、疑問等たくさんのつぶやきがあるのではないでしょうか。
22日は、土曜日の大切な1時間を、保育園で子育てについて語りたいと思います。ぜひお一人お一人の貴重な声を、集まってこられた方々と共有しましょう。きっと、意外だったり、参考になったり、また、反対の意見だったり、いろいろあると思います。楽しみにしています。
ぜひ我が家の子育てを語って下さい。
園長 杉本 景子

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2010年12月01日

12月の園だより

 一日に点灯式をしました。「最初に大きく一つ光るお星様を見たのは誰でしょう?」と尋ねたら、子ども達から「羊飼い」という言葉が返ってきました。一番貧しい羊飼い達が世界を救う赤ちゃんの誕生を知るというのは神秘的です。玄関にその情景をディスプレイしましたので見て下さい。

先日、父母の様子を見に九州に帰り、母のデイサービスに付き添い、お迎えに行く時の気持ちや送り出す時など、保育園と同じだなぁといろいろ感動しました。子ども達は、一日一日未来に向かって成長し、親は老いていきます。父も私もこれまでたくさんの人と出会い、別れてきたと思います。そして、帰る時が来て父と娘は、また会えるし、会えないかもしれないと思いながら列車から手を振ります。何事もなかったように列車が過ぎ去り、私はいつもの生活をしています。

子ども達は、風邪を引いたり、怪我をしたり、いろいろなことを体験して一年が無事に過ぎようとしています。新松戸で子ども達を育てる仕事を33年続けてこられ、なんと幸せなことかと思います。社会福祉法人にじの会は小さいけれど地道にコツコツ生きていきたいと思います。
たくさんの人に賛同を得るようにはいかないけれど、少数の人に理解してもらえる。少数であり続けることも大事だと今年度は、特に思いました。
園長 杉本 景子

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2010年11月01日

11月の園だより

 飛行機が博多湾を大きく旋回して降りてくると、近くの島が間近に迫り、“あぁ 帰ってきた!”と懐かしさに胸がいっぱいになります。若い頃は、一年に一回か二回意気揚々と福岡空港に降り立ち、今は月に一度、両親の顔を見るために帰る日々です。子どもは、いつか大人になり、大人は老人になっていきます。人は生まれ、人は死にます。穏やかな人生を過ごせる日々は短く、時は瞬く間に過ぎていきます。             
私達の子育て事業も、保育園と幼稚園が一つになる時代が十年後にやってきます。小金西保育園の歩みが、時にかなって美しく意味のあるものとして、地域の中で役立つ存在になるよう、これからの十年は大切だと思っています。
 先日は、卒園したお友達がドアを開けて顔を出し“入っていいですか”と、保育園時代には考えられないしっかりした様子でちょっと遊んでいきました。子ども達が学校で成長した姿は、私達に希望を与えてくれます。社会福祉法人にじの会の存在が、地域に役に立てる一貫した乳幼児教育の場として存在できるといいなぁ…と子ども達が庭で遊んでいる姿を見て思います。
 今月は七五三のお祝いに、茶道の時間は3歳になったうさぎ組さんを招待して、年長のぞう組さんが、お菓子を出したり、お茶を運んだりします。楽しみです。
園長 杉本 景子

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2010年10月01日

10月の園だより

 先日は、運動会で、乳児組から幼児組になると、こんなことができるようになるのだ…と感動したり、綱引きではひよこ・うさぎ組さんが勝って、ぞう組さんが悔しがったり、そんな出会いが一緒に遊び、同じ給食を食べている子ども達同志の親だから、心許せる関係が持てるのだと嬉しくなります。今年のテーマ「世界のなかまと スクラム組もう」の仮装では、子ども達の笑顔が忘れられない運動会でした。
 連休に、社会福祉法人にじの会では、30名の職員で熊野詣でをしました。山道を歩きながら、うらじろの葉を竹とんぼのように山の斜面に飛ばしたり、紀伊じょうろうというホトトギスが咲いているのを見たり、熊野古道を歩き、空の青、山にかかる雲、棚田に家並みの日本の原風景を味わいました。この自然を新松戸に持って帰って子ども達と遊びたいと思いました。まるで、キャンプをしているような二泊三日でしたが、山の温泉につかり、おしゃべりをして過ごし、夜空の星を見て、また、張り切って子ども達と過ごそうという気持ちになりました。
 今月は、暑かった夏も終わり、冬の仕度を始める月です。茶道では、一服のお茶を通して自然な姿で、日本の良さを表現したいと思います。子ども達が秋を迎えて、また一つ大きくなっていくのを共に体験できることを感謝します。
園長 杉本 景子

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2010年09月01日

9月の園だより

 うさぎ組さんがシャワーを浴びるため、裸で何人も廊下を走っていく姿もなくなり、プールも2階のベランダに干されている姿を見るとまだまだ暑いですが、夏の終わりを感じます。今年の夏は猛暑が続きましたね。「第52回夏季保育大学」が神戸で開かれ20代の保育士と一緒に参加しました。神戸は、震災の傷がまだ残っているのだなぁと出迎えてくれた保育者の人達の言葉から15年前を想い出しました。それでも、関西人ならではのユーモアと明るさで活力をいただいて帰ってきました。

 帰りに夫の故郷の静岡県清水に立寄り、墓参りをしてきました。お墓に菊の花を供え、水をかけながら話しかけると、亡くなった親と生まれたばかりの孫の命が脈々と繋がっていることに、言い知れぬ感動を覚えました。研修ではキリスト教保育の中で「生きる力の火種を培う」という、服部祥子(はっとりさちこ)精神科医の話を聞きました。私達は子ども時代に生きる力の火種を培い、大人になった時に、どんな逆境にあっても立ち戻れるのは、子どもの頃に培われた、火鉢の火種のようなものがあるからだというメッセージでした。「生きる力」を構成するものは、孤独に耐えて一人で生きる力と、人との関わりの中で生きる力の二つが一緒になって内側から支えてくれるという主題講演は、おばあちゃんに育てられた服部祥子先生ならではの子ども時代のエピソードも加わり、感動しました。

 当園でも、おじいちゃんやおばあちゃんのお孫さんへの関わりにホッとする時がしばしばあります。親が忙しくて出来ないところを、じっくり関わって下さるおじいちゃんやおばあちゃんにこちらが励まされます。敬老の日の会では、一緒に遊び、どんな風に過ごしているかを体験していただきたいと思います。
園長 杉本 景子

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2010年08月01日

8月の園だより

 朝、大きな入道雲が新松戸から旭町にかけて青い田んぼの上に顔を出し、夏本番といった風景です。14階の我が家から、キリマンジャロのコーヒーを飲みながら、この景色を眺めるのが私の一日の始まりです。先月の22日に孫の男の子が生まれ、私の生活も一変しました。保育園に通ってこられるおじいちゃんやおばあちゃんと同じように母と子の生活を守る手助けをするのが日課になったのです。地域の子育て支援である保育園に関わり、乳児の集団保育が必要悪と言われた時代から、なくてはならないと言われる現在までの40年間を振り返ると、お父さん、お母さんの役割が変化したことに気づきます。お母さんしかできないことがたくさんありますが、お父さんが、お母さんの役割をサポートして、安心して任せられる時代になりました。働く女性の自立を助けるお父さんの姿を見ると嬉しくなります。

 10年前の2000年に、夫と二人でドイツの小さな村で、10年に一度開かれる劇を見に行ったことがあります。ここでは、村の全員が小さい頃からこの劇を見て育ちます。子どもは、大きくなったら演じたい役があり、お年寄りは出演するのを生きがいにしています。その劇を世界中の人達が見にくるのです。私の泊まった民宿は、イギリス人とフランス人と一緒でした。お元気かしら…と写真を見ながら想い出します。

 4年前の卒園児の父兄にいただいた桜の木は、成長して今年はセミが良く鳴きます。セミ取りに夢中の先生や子ども達の声が嬉しい夏本番です。
園長 杉本 景子

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2010年07月01日

7月の園だより

 フランス映画にEtre et avoir「ぼくの好きな先生」があります。ニコラ・フィリベール監督による、フランス中部、オーベルニュ地方の小さな学校のドキュメンタリーです。2002年にカンヌ国際映画祭で特別上映され、日本では2003年に銀座テアトルシネマにてロードショー。当時大学生だった次女に誘われて何気なく見て忘れられない映画になりました。

 先日、ふっとこの映画を思い出させる保育士の取り組みを知り感動しました。今月は、夏まつりがあり、人形劇は、新松戸ベビーホームの保育士と共演でトルストイの「三匹のくま」を上演します。練習風景の様子を見ていて、女の子の洋服がチロリアンテープのベルト で可愛らしい衣装を仕立て上げ、自分の分身のように育てている保育士に出会いました。

 保育士の日常に積み重ねられる子ども達との関係。一 緒に遊び、一緒に食べ、何気ない日常生活の一つ一つを共にするそのこ とが、Etre et avoirなのだと思い出させてくれました。きっとお父さんやお母さんが気づかないところで、子ども達がこんなに成長しているのだと、今月の個人面談の時、思われるでしょう。知識を詰め込むのではなく、生活力の確かさがいかに大切かを保育園で気づいていただければ嬉しいです。

 6月16日(水)〜18日(金)に、第53回全国私立 保育園研究大会があり、さいたま市のソニックシティを会場に「みつめ よう こどもの“今” はぐくもう子どもの“未来”」をテーマに2000人が集まりました。大会初日のシンポジウムは、フィンランドの子ども達が冷下30度の冬に、全身を防寒着ハーラリに包まれ、外で楽しく遊んでいるスライドから始まりました。タンペレ市に家族で住む藤井ニエメラみどりさんは、静かな口調で子育てを語り、会場をうっとりさせてくれました。

 フィンランドでは、赤ちゃんや幼い子どものいる家族に出産・子育て相談所「ネウボラ」があり、お母さん達に非常に喜ばれているそうです。妊娠後期に入ると、出産を迎える全ての女性に贈られる育児パッケージもあり、何もかも新鮮でしたが、知的な能力は学力ではなく、生活力だというのも印象的でした。

園長 杉本 景子


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2010年06月01日

6月の園だより

 大型バスに乗ってぞう組さんと一緒に茨城県自然博物館へ行きました。坂川の何倍もある大きな利根川を渡ると、みんなワクワク。松花江マンモスを見たり、大昔の地球のコーナーでは、恐竜を見てビックリ。自分達の身長より大きな身体を見上げ、首が動くのを見て、ますます驚いて釘づけになっていました。1時間の館内見学を終えると、茨城の広い自然を体験します。森の中を抜けて、お弁当を食べる「太陽の広場」まで、まわり道しながら歩きました。花の谷では、ひなげしの赤い花がいっぱ
い咲いていて、丘の上から木の階段を「わぁ! すごい」と走って降りていきます。そこから古代の森へは、トンボや蝶、鳥の声に耳を澄ませながら自然観察です。この30分間は新松戸にはない貴重な出会いが子ども達にたくさんあったと思います。毛虫やアリなど夏の虫の姿に歓声をあげ、お母さんの作ってくれた美味しいお弁当をみんなで食べて、良い経験になりました。ぞう組の遠足から帰ってくると、由紀先生が園庭のドアを開け、乳児組の先生達が迎えてくれて嬉しかったです。
新松戸の昔話ですが、ちょうど今頃の季節に雨が降らず、農家の人々が困っているところに「おおだらぼう」という大食いの大男が、腹が減って倒れているのを、見るに見かねておにぎりを食べさせると、不思議なことに「おおだらぼう」の歩いた足跡から、水がこんこんと沸いてくるというお話しがあります。昔は村にこういう不思議な男がいて、村を救う話しがありますが、今の日本にも、こういう人が待たれているなぁと思います。おおだらぼうの人形を製作したことがありますが、人形の気持ちになるということを、改めて考えてみると、まず、自分の人形を愛していること。表現する時、見ている人にわかるようにすること、全体の内容を自分達がよくつかんでいることです。保育園での日々の子ども達への対応と同じです。私達は、自分の予想外の出来事に出会った時、まわりの助けによって、どうにか難所を切り抜けていきます。子育ても同じで、そこをくぐり抜けると、大きな喜びが待っています。
園長 杉本 景子


園だより6月号 小金西保育園
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2010年05月01日

5月の園だより

 先月は、つわりの娘が孫を連れて3週間我が家で暮らしていたので、一日中、何をやっているのかよくわからない日々でした。その後は、九州の両親に会いに福岡へ飛びました。30代の頃、あと10年頑張れば楽な人生が待っていると、子育てしながら、テニスをしている主婦を横目に働いていた時期を懐かしく思います。60歳になっても、ちっとも楽になっていないどころか、昔よりもっと忙しくなってしまいました。これじゃ 走るおばあさんだ…と思い、足を動かすけれど、若い頃のように走れず、若いパパやママが自転車で走り去るのを見て嫉妬してしまいます。ところが、仕事仲間に、最近乗馬を趣味にしている人がいて、しばらく見ない間に、腰痛が治り、スリムな身体で走り回っています。聞いてみると、同じ年齢なのに小金原から21世紀の森まで、ジョギングししているらしい。私も40代の時は、走っていたので、負けられないなぁと闘志が湧いてきました。今、どこから開始しようかと、仕事をしながら考えています。子ども達は、すばらしいと思います。ピンクや青、黄色の帽子がモンシロチョウのように園庭を跳ねまわり、びっくりする遊びを発明しています。あるいは、保育士とゲームに夢中になっています。彼、彼女らの顔を見ていると、成長する凄さを思い知らされます。小学生になっても“忘れないで”と思っていると、先日保育園の前で、ランドセルを背負った男の子がじっと立っていました。卒園児でした。「元気してる?」「うん」「手に持ってるの なぁに?」他愛のない会話でしたが、無性に嬉しかったです。

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2010年04月01日

4月の園だより

小金西保育園の皆様、大切なお子様のご入園、ご進級おめでとうございます。保育園は働くご両親の託児所であると思われていますが、当園は、0歳から6歳までの乳幼児期の生活習慣の自立を支え、教育面でも人間の基礎を作る時期として、良い音楽や食育に触れられる保育園として存在しています。また、子ども達の心の問題として、キリスト教の精神を基に他人を思いやる心を持つ人間として成長するよう願っています。そのためにも保育園と保護者が一体となって、充分に話し合える園でありたいと思います。先日の全体保護者会では皆様とチェックインというゲームをしました。お家の様子を語り合い、和やかなうちに職員紹介ができました。入園式に理事長より「県の認可がおりて移管になりましたが、保育園に『預ける』のではなく、『共に育ちあいましょう』」とい  う挨拶がありました。春休みに4歳の孫が帰ってきて、一緒にお風呂に入ったり、本を読んだり、様々な体験を共にする時、私もその年齢に戻った気分を味わい幸せになりました。今年度もサッカー教室、英会話、茶道、音楽のグループレッスンと、日頃の保育を積み重ねながら、子ども達が「楽しかった!」と言える保育園にしたいと思います。

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2010年02月27日

2月の園だより

朝起きると銀世界。保育園に着くと、お父さんが二人雪かきを手伝って下さっていました。気がつくとお母さんも加わり、みんなが車を止めるところは、スコップで固い氷が砕かれていきます。保育園までの道のりを歩いてくると、坂川の鴨達も寒い冬を越して大きく育ち、群れになって泳いでいます。先頭が土手に上がると、みんなそれについていきます。中には「そんなの関係ないよ!」とマイペースで泳ぎ回っていたり、見ていて飽きない風景です。子ども達もお正月が過ぎるとまた、ひとまわり大きくなり、進級写真の撮影の時は、30分の間に一気にその変化が伝わりました。先日の全体保護者会でも、お父さんが一番にいらっしゃり、参加者の3分の1を占め、育児に熱心に関わって下さる姿に嬉しくなりました。社会福祉法人にじの会は、働くお母さんが、安心して仕事が出来るように、民間保育園の独自性を生かし、他の人を思いやる豊かな人間性を育て、21世紀生きる国際人を育てることを理念にしていますが、この事業を実現するのは、保護者と職員が共に手を取りあって出来ることです。委託1年目は、ただひたすら一生懸命やってきましたが、2年目はリズムができ、4年目の今は委託から移管への手続きをしいます。新松戸で福祉の仕事をして30年経った「にじの会」が、何を大事にしてきたかを問われた4年間だったと思っています。保護者会での皆様の会話を聞いて親同志のつながりができ、それが、卒園された後も継続されていく喜びを感じます。3月13日の卒園式の後に、移管になることを感謝して皆さんに集まっていただきおしるこパーティーを開きたいと思います。

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posted by 小金西保育園 at 09:31| 園だより